あきちゃんとの思い出

 先日街頭活動の際、高校生ほどの男の子が振り返ってつかつかと私に近づいてきて、「三宅さん、三宅まりさん。頑張ってください。」と言って握手してくれるのです。

 私はあきちゃんを思い出していました。小学校時代に、知的障がいを持った子と同じクラスで過ごしました。(同じクラスといっても1学年15人しかいないので当然クラスは1つなのですが)4年生ごろに彼は別の学校にいくことになりお別れしましたが、後に、彼には障がいがあったということを聞いたと思います。今でもたまに、偶然出会うことがありますが、彼は覚えていて「真里ちゃん元気?ボクの友だち」と言って握手してくれます。小さい頃の環境が、私たちの間の障がいという垣根を低くしたのです。

 幼い頃の経験は、その人の人間形成に影響を与えます。私は、障がいを持った子どもたちと健常な子どもたちが、学校に限らず、日常的に時間と場所を共有し、お互いを認め合うことができる人になってほしいと思います。若者が弱い立場の人に暴行を加えるなどのニュースを聞くに付け、世の中のあり方を考えさせられます。