電磁波の危険から身を守る

政策決定に市民の意見を

 電磁波問題は、欧米では「21世紀の公害」と言われるほど関心が高く、日本でも近年、携帯電話基地局から放射される電磁波による健康への影響が心配されています。電磁波にはさまざまな種類があり、携帯電話に限らず、送電線や家電製品からも発せられています。

 鎌倉でも、「携帯電話・PHS中継基地局の設置に関する条例の制定を求めることについての陳情」が昨年議会で採択されたのを受け、市は担当を設置すると共に、条例制定の作業をすすめています。

 人の生命や健康に危険の可能性がある場合、科学的に立証されていなくても、予防原則の立場から規制は必要です。特に子どもの脳は水分が多く、水分は電磁波を吸収しやすいと言われており、学校や保育園周辺への設置規制は譲れないところです。地域住民の合意をとることを条例に盛り込むなど、子どもたちの将来に不安のないよう市民参加の政策決定をすることが大切だと考えます。

 また、携帯電話は呼び出し中やつながり初めには強い出力で電磁波を発信するため、頭から離す。できるだけアンテナバーが3本立っている電波環境の良い状態で話す。眼鏡の金属フレームやピアスでも電磁波が増大する可能性もあるため、注意が必要。など、個人レベルで身を守る対策も大切です。電磁波を大幅カットした家電製品も出ています。企業も健康や環境を守る視点で研究努力してほしいものです。

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