市長の後援会関係者による陣中見舞い問題

果たして市長の関与はあったのか

 市長の後援会関係者が、4月に行なわれた鎌倉市議会議員選挙の出陣式に出向き、複数候補者に陣中見舞いを渡しましたが、その時市長が同行していたこともあり、問題になっています。

 各派で調査をした結果、現職では6名の議員が一旦受け取ったものの自ら返却したり、回収されたことが明らかになりました。一般質問でも取り上げられ、また、陳情書も4件提出されており、議会運営委員会(以下議運)で審議することになっています。早速19日の議運で、新聞報道と議員調査、一般質問との間に齟齬があるのではないかとの疑いから、ネットは真相解明のため議事録(速記録)を要求しました。調査の結果、やはり食い違いがあるため、22日の議運に市長を呼び、質すことになっています。議運は誰でも傍聴できます。

 市長は18人の候補者のところを回ったと述べていますが、私はその行為自体に疑問を持っています。議会は行政をチェックする役割を持っているはずです。行政のトップである市長が選挙の候補者を訪れるとうことが健全な議会運営につながるとは到底思えません。

 また、政治とお金の問題が取りざたされている中、市民から4件も陳情が出されるなど政治への不信感を招いてしまったことは、あまりにも緊張感が無く、首長としての責任を問わざるを得ません。折りしも庁内では、近年の職員の不祥事を受けて、職員の意識改革が叫ばれているところです。行政の長たる市長自らが襟を正すことが求められます。