携帯基地局設置条例制定の素案

紛争防止?設置規制?

 欧米では21世紀の公害と言われるほど電磁波問題は注目されています。電磁波は、通信・放送などの電波、X線、ガンマ線など周波数によって様々なものがあります。電子レンジや家電製品・蛍光灯・携帯電話からも出ています。また、太陽光線も含め自然の中にも存在しています。個人差はあるものの、電磁波に起因すると思われる健康被害が世界中に相当あると言われています。

 鎌倉市では近年、知らない間に設置されていく携帯電話基地局からの電磁波に対する住民の不安が募り、紛争なども起きています。昨年9月の議会にも携帯電話およびPHS基地局設置に関する条例制定を求める陳情が出され、全会一致で採択されました。携帯基地局からは低周波の電磁波が出ており、長時間にわたり浴び続けることで身体への影響が問題視されています。

 今12月議会において、ようやく携帯基地局設置条例制定の素案が出されたものの、予防原則の観点ではなく、紛争を未然に防ぐことが主な目的となっています。ネットが主張していた、子ども関連施設近くでの設置規制についても「特別な配慮が必要」との表現に留まっています。市は、広く市民の皆さんからの意見公募を行なっているところです。鎌倉市のホームページのトップページ右上の「意見公募手続き」から素案がご覧になれます。電磁波被害を起こさないことに実効性のある条例にしていくために、是非意見を出していきたいと思います。