実験動物焼却炉は要らない!

ミニフォーラムを開催しました

 湘南の穏やかな住宅地が揺れています。武田薬品研究所では、新薬の研究のために動物が実験され、殺処分後敷地内で焼却される計画があります。その量は、一日最大で0.9トンに上ります。ネット鎌倉が行なった緊急アンケート調査には、5月の連休を挟んで3週間で、203件の協力がありました。焼却炉の設置場所も知らない人が64%、300メートル圏内の住民でも動物実験を行なうことさえ知らなかった人が28%もいました。95%の人は反対。人の身体や環境への影響を心配する声、精神的な苦痛や住宅密集地に作ることへの苛立ち、情報発信が不十分なことに対する怒りがたくさん寄せられました。

 アンケートの結果報告と、湘南の住宅地の環境を維持するため、市民と行政との意見交換の場を設定しました。15日開催のミニフォーラムには、鎌倉市からは環境部長以下4人の職員、藤沢市民8人含め、合計39人の参加がありました。

 異口同音に不安を、特に小さい子どもを持つ親御さんたちから切々と訴えられ、近隣住民ではない人も、切羽詰っていることがよくわかり、みんなの問題として考えるとの感想を話しました。国会議員の秘書からは、実験動物の焼却に関しては国でも法律の整備ができていないとの話が聞けました。藤沢市に建設されるものであり、許認可権者は藤沢市になりますが、空気や水や音などには境がありません。声を上げ、自分達の意思表示をきちんとすることが、行政・企業を動かす原動力になるということに皆気が付いたようです。

 知らない間に身の回りの環境に影響を及ぼすことが起きてはなりません。ネットは、住民の動きを後押しすべく、湘南に住み暮らす人々が穏やかに生活できるよう、協定内容の検討や、実験動物の処理区分を明確にし設置規制などの法整備に向けて取り組んでいきます。