雪の法要

人生を考えた孫の手紙

 昨年11月30日に亡くなった義父の四十九日の法要に帰郷しました。7日ごとに閻魔様の審判を7回受け、あの世に行くことができると言います。四十九日の日は大雪となり、木々や畑の野菜の緑も、川辺や田んぼの茶色も、あたり一面雪できれいに覆われました。閻魔様の最終審判は、「白」とされたのでしょう。

 義父は、足のかかとの壊死が治らず入院生活になりましたが、それまでは介護保険を利用しながらほとんど自宅で過ごしました。家族に、特におばあちゃんにわがままを言い、世話をしてもらって、最後は二人の息子に看取られて眠るように旅立っていきました。家族も、縁があった大勢の人たちも、それぞれの思いで見送りました。

 「人はなぜ生きるのか。たぶん数あるであろう答えの一つが自分なりにわかった気がする。戦争体験始め数々の修羅場をくぐり抜け、でもどこかコミカルで愛された伝説の男だったじいちゃん。強かった。僕達が全力で生きることがじいちゃんが生きていた証になる。伝説の孫として誇りを持って一生懸命生きていこうと思う。」と、四十九日に手紙を届けてきた孫がいました。人の生き方が、これからを生きていく人間の人生に深く影響を与えるものだということを思い知りました。