ごみ処理基本計画の見直し素案についての報告は時期尚早

減量審での審議を充分に

 3月1日の観光厚生常任委員会で、「ごみ処理基本計画の見直し素案について」の報告事項が日程に入っていました。この計画は、平成22年度が中間見直しにあたっており、人口増加やごみ処理広域化の状況変化などを踏まえて改定するものです。従来の計画では、生ごみ資源化施設を作ることになっていましたが、今回の素案では、新たな施設を作らず市民と事業者と行政が一体となってごみ削減を行なう体制を強化するものになっています。

 この素案は、鎌倉市廃棄物減量化及び資源化推進審議会(減量審)に市長が諮問し、まだ審議が続いている状況です。私は、素案の内容についての報告を受ける段階には至っていないのではないかと疑問を投げかけました。議会事務局に確認したところ、過去にも審議会途中での報告があったのは1回だけで、その時は中間報告という形だったそうです。今回のようなケースはなかったようです。減量審で充分議論を終えてから報告を受けるのが筋ではないかと考えます。市長が諮問した審議会を飛び越えて、議会での議論が始まったら、審議会は形骸化してしまう懸念があります。

 また、素案では、計画の進行管理も減量審が行なうことになっています。答申を出す以上、責任を持って評価も管理もしていくということです。委員の中からは「市民として協力はしていきたいが、市長案には根拠がなく実現は無理だと思う。バイオ施設の計画は残した方がよい」など、大変厳しい意見が出されています。減量審は、市民生活に及ぼす影響等を踏まえ、市長が提案したごみ削減プランをしっかり検証したうえで答申を出すことが求められます。次の会議は3月9日に予定されています。