震災から見えてきたこと

募金に協力する市民と対策が遅れる自治体

 3月11日に起こった東北大地震の影響は、直後に発生した大津波に加え、福島原発の事故が重なり、被害が甚大になりました。被災された方がたにお見舞いを申し上げるとともに、一日も早く復興できることを心よりお祈りいたします。

 私も何かしなければと思い、先日通常行なっているバザーの売上を義援金とする活動をしました。今はまだ、被災地に一般ボランティアが入れる状況ではありません。後方支援の募金活動から始めたいと思いました。関谷の農家の方には野菜の提供をお願いしました。子どもと散歩途中のママは、わざわざお財布を取りに帰って来てくれました。ちらし配りの若者も、お昼用にとパンを、お出かけ前の学生もコロッケを買ってくれました。パンもコロッケも手作りです。もちろん常連さんのご協力にも感謝します。多くの皆さんのご好意は日赤を通して、被災地に届けます。

 14日から計画停電が始まり、買い占め行動が目立つなど混乱しましたが、世間もようやく落ち着きを取り戻そうとしています。防災は、自助・共助・公助と言いますが、まずは常日頃からの備えとご近所付き合いがいかに大切かを改めて痛感しています。公については、防災行政用無線の不具合を始め、ミニ防災拠点の開設の仕方、学校と家庭・地域の連携、他、今回の地震を教訓に各方面での防災体制の見直しをする必要があると考えています。

 また、被災者の受け入れについては、今回は県でとりまとめをすることになっていますが、神奈川県は動きが遅く、市町村に任された形です。鎌倉市でも、少し遅れましたが、鎌倉体育館・大船体育館・老人福祉センターなどで受け入れる体制を整えることになりました。支援物資の受付・義援金の募集も始めます。鎌倉市のHPで確認できます。県知事にはきちんと責任を果たしてほしいものです。