避難所の拡充と緊急時の予算の充実

 3月11日に宮城沖で発生したマグニチュード9の大地震では、鎌倉市内は震度4で、大津波警報が発令されたものの、大きな被害はありませんでした。しかし、地震発生とほぼ同時に停電になり、電車もストップし、修学旅行生や観光客、仕事帰りの人を含めた帰宅困難者は市内で5000人を超えました。

 鎌倉市は、避難所としてミニ防災拠点を24小中学校に開設する体制が出来ています。当日も19時には全校で開設しましたが、急きょ芸術館・武道館・体育館も解放することになりました。避難者に備蓄品の毛布とご飯やシチューなどを提供しました。

 観光シーズンには、鎌倉市の人口を超える18万人近い人が訪れます。現行の学校施設に加え、他の公共施設も避難所として位置づけ、備蓄品を整備するとともに建物の耐震化が必要です。私たちも日頃、横浜や東京にも出かけます。そこで被災することも考えられます。防災対策は広域的に行なうことが求められます。

 また、今回は2000万円の支出でしたが、緊急時の予算立てが必要です。一般家庭の貯金に相当する財政調整基金を充実させておくことが大切です。