放射能から子どもを守る

神奈川ネット独自に放射能調査

 福島第一原発の水素爆発以来、放射性物質の拡散は子どもを持つ親にとっては大きな懸念です。神奈川ネットでは、身の回りに放射能が溜まっているホットスポットがないか、独自に専門家に同行を依頼し、平地・谷戸・沿岸地域で、小学校6 校、保育園1 園を選び、大気中の放射線計測をしました。結果は、平均で毎時0.05〜0.06 マイクロシーベルト(μ㏜/h)で、特に心配する数値ではありませんでした。しかし、深沢保育園の雨水貯留槽(0.1μ㏜/h)や園庭の塀の際(0.092μ㏜/h)からは若干高い数値が検出されました。その後、雨水貯留層はしばらく様子を見るため、撤去されました。

 鎌倉市でも、保育園や子どもの施設・小学校で放射線量の調査を始めています。市の調査でも深沢保育園と岡本保育園・あおぞら園から少し高い数値が出たため、早速園庭の表土を剥ぎ、袋に詰めて子どもが近付かないところに一時的に保管しています。

 先日7月7日、衆議院の議員会館で行なわれた放射能除染の講演会に参加しました。東京大学の児玉龍彦先生は、幼いほど放射線の影響を強く受ける。特に妊婦や乳幼児は要注意。保育園でも雨どいや滑り台の下などは数値が高く、ミニホットスポットが存在する。高圧洗浄で流すこと、土を剥ぎ取ることで対処できる。汚染された土は穴を掘って埋め、0.1μ㏜/hを超えないようにすることが大切と話されました。

 3月15日と30日に各地で高い放射能が観測され、この時に溜まったものが問題になっています。まず保育園幼稚園からくまなく測定し、ホットスポットを探すことが重要です。気になるところは早く取り除いて、子どもが接触しないようにすることが求められます。

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