鎌倉市図書館開館100周年記念式典に参加

手話通訳と要約筆記表示
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 鎌倉市の図書館は、明治44年に町立図書館として開館しました。県下で最も長い歴史があります。大正12年には関東大震災により倒壊しましたが、3年後の15年には復興を果たしています。昭和初期の図書館は、「鎌倉市図書館100年のあゆみ」によると、靴を脱いで上がり、冬は火鉢で暖を取り、時には利用者にお茶を出したりと、極めてのんびりしていたようです。利用者も一日4〜5人だったと書かれています。ゆったりと読書を楽しみ、お茶を飲みながら語らっていた当時の人々の様子が目に浮かぶようです。

 今は、中央図書館と4つの地域図書館を開いています。大船駅のモノレール口付近に借りた本の返却ポストを設置するなど、通勤者にとっても利用しやすくなっています。また、育児教室としてブックスタートを開くなど、幅広く市民が活用できるよう取り組みを行なっています。朗読テープや点字本の郵送サービスも行ない、式典当日は、手話通訳とパソコンでの要約筆記を実施していました。

 これからは、電子書籍の導入も進めていくことになると思いますが、すでに購入した人から「現段階ではダウンロードできる書籍数が大変少なく、読みたいと思う本がない。特に新刊本になるとタイムリーに読めない。電子書籍の普及には時間がかかると思う。」と感想を伺いました。利用者のニーズ調査と、多方面の情報収集を行ない、さらに利用しやすい図書館になるよう願います。