分割ミニ開発でごみステーション問題勃発

近隣説明なしの開発行為に地域住民は不満の声

 鎌倉市と横浜市の市境・鎌倉市岩瀬で、総面積約710㎡の土地を3期に分けて11戸建てる計画が進行中で、近隣住民から問題視する声が上がっています。今回の開発は、鎌倉市側に8棟、横浜市側に3棟建つことになっています。現在鎌倉市側の約530㎡の土地を2期に分けて、4棟の建設が始まりました。残り4棟は12月下旬から工事が始まる予定です。

 500㎡を超える土地の開発は、鎌倉市の場合はまちづくり条例に則り、住民説明会を行なうことになっています。また、最小区画面積を135㎡としており、この基準を守らなければならなくなります。さらに、ごみステーションを敷地内に作ることになります。しかし、分割して500㎡を超えない開発にすれば、法の適用外となり、これら要件を守る義務は発生しません。一期で行なわなければならないことはなく、業者にとってはおいしい分割ミニ開発と言えます。

 先の9月議会で、開発に関する条例の改正が行われました。ひと固まりの土地を分割して開発する場合、残地については2年経過しなければ開発できないことになり、2012年4月1日から施行されます。

 今回、住民にとって看過できないことは、ごみステーションの問題です。現在、8軒と近隣アパート合わせて約20軒分のごみを狭い道路上に置いています。保育園が目の前にあり、送迎の車や自転車も行きかい、これ以上道路上に置くことは危険を伴うことから、開発地の敷地内に設置するよう、地域住民は求めています。
住民が、新しく住民になる人たちを快く迎え入れるためにも、最初からもめごとを引きずることがないよう、行政としても配慮すべき点はあります。ごみ出しの問題は、毎日のことです。合意を取って進めていくことが大切です。