私たちの豊かな生活は、多くのエネルギー消費の上に成り立っていますが、大量生産・大量消費というライフスタイルは、地球温暖化の主な原因になっています。資源を過剰に消費せず有効活用するよう、省エネルギーの推進を図るとともに、環境にやさしい再生可能なエネルギーの創出がこれまで以上に求められています。また、東日本大震災に伴う原発事故により放射能が拡散し、全国で心配の声が上がっています。核の平和利用として進められてきた原発の安全神話は崩れ、エネルギーを原子力発電にも依存できないことが明らかになりました。まさに、エネルギー政策の転換を図ることが急務となっています。
原発の怖さを知った私たちは、地域で環境にやさしいエネルギーを作る可能性を追求していく必要があると考えます。鎌倉市は、核兵器の禁止と世界恒久平和を謳った平和都市宣言をしたまちです。原発に依存しない方向性を示すことは大変重要です。鎌倉市には地球温暖化対策地域推進計画があり、省エネ対策やエネルギー政策に取り組んでいます。その計画をさらに積極的に進めるため、脱原発の視点で後押しする条例の必要性を痛感しています。