新焼却炉のイメージを市長は頭から出すべき

 新焼却炉整備の検討委託費として、1575万円が予算提案されました。神奈川ネットでは、新焼却炉建設に向けての検討を急ぐべきと主張してきました。名越の古い焼却炉に大金をかけて新築そっくりさんにリフォームするのではなく、簡単なリフォームにとどめ、新炉に移れるようにした方が財政的にもメリットがあると申し上げてきました。新炉に向けて、やっと予算化されたことは一歩前進です。しかし、新炉建設には住民の理解を得ることや都市計画決定・環境影響調査など、10年はかかるというので、名越の改修はやらざるを得ないことになってしまっています。もっと早く始めるべきだったと、つくづく思います。ごみ処理計画は、一朝一夕には進みません。その場しのぎの先送りでは、お金はいくらあっても足りません。先を見据える力が必要です。

 今回委託する検討業務は、焼却の前提・施設規模の算定・余熱利用計画の検討などの基本構想と、用地選定業務、施設の基本計画の内訳まで見積もりを取っています。市長の頭の中にはどこまでの青写真ができているのでしょうか。

 さらに、焼却炉の用地候補地の選定を夏以降にははじめ、年度中にはあげられると職員は答えました。来年4月の市議選と市長選の同日実施に向けて、総務省に特区を申請中ですが、市長は選挙などやっている場合ではないです。焼却炉の候補地選定は非常に重大なことで、投げかける以上は、責任を持って取り組まなければなりません。市長には相当の覚悟をしていただかないといけなくなりました。