生ごみ処理を挫折した私

私の生ごみを収集し資源化してください

 現行の鎌倉市ごみ処理基本計画は、木質廃材や畳・紙おむつの資源化に目途が立たず、すでに複数の修正を行ないました。家庭用生ごみ処理機の普及も進んでいません。作年度の家庭用生ごみ処理機助成金の予算提案は4000万円でしたが、前年度の実績を考慮し1500万円に減額修正しました。それさえ消化しきれず、執行状況は約1200万円にとどまりました。にもかかわらず、2012年度もまた、実績の3倍の約3500万円の予算提案など、全く現実的ではありません。

 かつて神奈川ネットは、竹内市政のごみ半減化計画の折に、生ごみ処理機を全戸配布して市民の協力を得て、燃やすごみを減らす提案をしていました。その時に私も、電気を使うことに疑問を持ちながら、電動型の生ごみ処理機を購入したわけです。しかし、市長交代とともに半減化計画が棚上げされたことに伴い、面倒くさいことも相まって、私の自宅処理も一旦は熱がさめてしまいました。

 再度チャレンジの気持ちになったのは、尊敬する大先輩の影響でした。20年以上、生ごみを燃やすごみに出したことがないという主婦です。段ボールにピートモスともみ殻燻炭・米ぬかを入れたところに、生ごみを投入しよく混ぜ合わせる方法を習いました。微生物が生ごみを水と二酸化炭素に分解し、発酵の調子がいいと、冬でも湯気が出るくらいほかほかになります。本当に生ごみが分解されて無くなるので、面白くて毎日実験しました。3年ほど頑張りましたが、虫とダニが発生し、メンテナンスに失敗して挫折しました。

 二度の挫折を経験した身としては、再々チャレンジの気持ちにはなかなかなれません。生ごみ処理機の普及が進まないのも無理のないことです。しかし、燃やすごみに出すのは躊躇があります。現行のごみ処理計画は、このような私の気持ちを満たしてくれる施策ではありません。早く計画を見直し、生ごみを集めて資源化してほしいと、ずっと思っています。