原発は即刻ゼロシナリオに!内閣府パブコメは明日締切

 内閣府国家戦略室から環境省の大川氏を招いて、議会全員協議会室で「エネルギーと環境の話をしよう!自主的意見聴取会in鎌倉 」が開催されました。主催は市民団体「鎌倉あじさいの会」です。参加者は60人を超え、市民の間では、エネルギー問題に対する機運が高まってきています。―「鎌倉あじさいの会」は、鎌倉市議会で6月に「鎌倉市省エネルギーの推進及び再生可能エネルギー導入の促進に関する条例」(通称:あじさい条例)が可決したことを受け、今回の意見聴取会のために組織されました。

 さて、内閣府国家戦略室では、原発依存度をどこまで下げ、再生可能エネルギー・省エネの拡大度合いを上げるのか、国民に対しパブリックコメントを募集しています。2030年時点での原発依存度を①0%、②15%、③20~25%の3つのシナリオから選択することになっています。

 質疑は、命の問題を始めとして、具体的にシナリオの内容について、またパブコメの生かし方など、時間を延長して行われました。私は、ほとんどの人がゼロシナリオを支持されるように受け止め、心強く感じました。省エネについては、どのシナリオも10%を前提としていますが、鎌倉市役所でも昨年度31%削減を達成しており、もっとできると考えられます。また、廃棄物の再処理はまったく現実的ではなく、直接処分についても場所や管理体制が決まっていない状況であるということです。今すぐ止めないと、処理できず、行き場のない廃棄物がどんどん出てしまうのです。さらにコスト面では、除染などを含めた事故発生時のコストは、コスト等検証委員会が、下限値の6兆円を想定したそうです。今回の事故の除染や保障問題などまだ解決していません。除染費用だけでも10兆円とも20兆円とも言われている中、甘すぎる想定で、原発は安価とは言えません。ウラン鉱石の発掘現場での健康被害の問題が表面化していないことも大変気になります。

 パブコメは、明日8月12日の18時が締め切りで、今5万件ほど集まっているそうです。ただ3つのシナリオを選ぶのではなく、ゼロシナリオの中でも「即刻ゼロ」としなければ未来の命に責任が取れないことを確信しました。また、省エネ10%は「もっと増やせる」、再生可能エネルギーの可能性はもっと高いことなど、確認できたことは収穫でした。