危険な燃料棒の輸送

 6月6日早朝、横須賀市にあるGNFJ(グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン)から、核燃料棒を積んだトラック4台が出発したとの情報をいただきました。燃料棒は、原子炉の定期点検の時に交換するものだそうです。

 2011年11月16日の未明、柏崎原発に向けて出発したトラックの映像をインターネットで見ました。トラックの荷台に燃料棒を積み、シートをかぶしてあるだけです。トラックが横切っただけで、放射線測定器の計測値が、0.332マイクロシーベルト/時に跳ね上がっていました。(通常値0.070マイクロシーベルト/時)

 今回の行き先は東北電力と言われていますが、原子力等規制法上、秘密裏に行われています。私たちの知らない間に、すぐそばを、放射能をまき散らして、核燃料棒を積んだトラックが走っているのです。協定を結んでいる自治体を通過する時には、事前通告があるとのことですが、私たちは、後から情報公開を請求して、初めて行き先を知ることができるのです。

 大変危険な状況が、身近で起きていることを、多くの人は知りません。公表できない危ないものを運んで、使用し続けていること自体、間違っています。