公用車使用記録が暴く猪瀬知事のうそ

 東京都の猪瀬知事が、医療法人「徳洲会」から5000万円を受け取っていたことが問題になっています。昨年11月20日、5000万円を受け取った後、自宅に直帰したと都議会で答弁していましたが、毎日新聞が情報公開請求で入手した公用車使用記録によると、港区の自分の事務所に立ち寄っていたことがわかりました。記録が残っていたことが、事実を究明することにつながります。

 鎌倉市では、松尾市長が公用車を廃止しました。代わりに、今はタクシーを使用しています。9月議会で、大谷副市長のタクシー券使用問題を取り上げた時、公務記録の提出を求めましたが、予定表しかなく実務記録がないことが判明しました。タクシー使用が公務か私用だったのか、副市長自身の頭の中にしかなく、不透明です。公務記録の記載徹底は、早速是正されているはずですので、情報公開で確認します。

 公務記録の充実とともに、タクシー利用の際には、公用車同様、利用した区間とともに時間の記載も求められます。タクシー会社によって時間の記載がないものも見受けられました。記録を明確に残すことで、不正防止につながることが、今回の猪瀬都知事の一件で改めてわかりました。