2013年の危惧

 今年は、春には市議選、夏には参院選、秋には市長選がありました。国ではねじれを解消した安倍政権は、数に物を言わせて横暴な国会運営を行なっています。最たるものは、12月に成立してしまった特定秘密保護法です。十分な議論をせず、マスコミや弁護士などを中心に市民レベルでは反対の声が上がり、与党内からも慎重論が出される中、強行採決しました。また、韓国軍に銃弾を送る、エネルギー基本計画には原発をベース電源とするとする方針を示すなど、おおよそ神奈川ネットが主張する市民自治・平和の希求・環境を守る政策とは相反しています。

 また、鎌倉市では、2期目に挑んだ現職市長が当選しました。しかし、投票率が37.4%と過去最低で、有権者の2割余りの支持しか受けられませんでした。一方対抗馬の候補者は、ごみの戸別収集・有料化反対を明確に打ち出して争点化し、2万票を超える票を獲得しました。現職のごみ政策に対する批判票が集まったと言えます。12月議会で、長岡市のように生ごみの資源化施設を造ってはどうかと質問しましたが、市長は「生ごみは家庭で処理できる唯一のごみだから、家庭で処理する」と相変わらずで、財政や環境負荷、エレルギーを自給する地域づくり等の政策的な議論がまったくできませんでした。

 さらに、新たな基本計画では、危機管理のところで「武力攻撃事態やテロ行為などあらゆる危機事象を想定した体制が整備されている状況になっているまち」を目標とするとの記載があり、下線部分の削除を修正提案しましたが、否決されました。放射能については何も触れず、武力攻撃やテロだけを強調する基本計画で、どのようなまちづくりをするというのでしょう。

 私たちは自分たちの子どもや孫たちの世代も見据えて、平和で安心して住み暮らせる社会を求めて活動していきます。