鎌倉市のごみ処理問題

 鎌倉市は、事業系ごみ処理手数料の改定とともに、家庭系ごみの戸別収集・有料化の導入を進める方針です。昨年夏から秋にかけては、戸別収集・有料化をセットで提案するとして、市内各所で住民説明会を行なってきました。しかし、今年2月初旬に5回実施した説明会では、有料化を先行させる計画に変わり、2月議会に条例が提案されました。

 有料化については、市民の理解が得られたとの判断で今年10月から実施し、来年20153月までの半年間検証した後、戸別収集の実施に向かうとのことです。来年3月までに有料化で燃やすごみがどれだけ減るかは不明。最終的に、20163月末までに、戸別収集とセットにすれば年間3500トン削減できるので、年間の焼却は3万トンになるというのです。

 また、有料化はごみ削減の動機づけになると環境部長は答えましたが、その考えがあるのなら、何故もっと早くに導入しなかったのかと思います。神奈川ネットでは、戸別収集・有料化は、大きな施設を造るわけではないので始めるまでに長い時間がかかるわけではない。人が頑張ればできることであり、早く実施してはどうかと言ってきました。しかし、進めてきませんでした。当時の部長は、戸別収集・有料化は参考程度と言っていたことを思い出します。また、現ごみ処理基本計画の一つ一つの施策について、成熟度が低く、本当に大丈夫かと多くの会派は指摘してきました。それでも市長は「できます!」と言って推し進めてきました。その結果、施策は次々失敗し、結局、戸別収集・有料化に頼らざるを得なくなったのです。失敗のつけを市民に押し付けているとしか思えない形での市の戸別収集・有料化の提案を受け入れることは容易ではありません。大変残念です。

 私は、有料化には基本的には賛成です。しかし、それは将来にわたってごみを減量していくことが前提です。名越焼却炉が再稼働する20163月末までの早い時期に、新焼却炉の方向性を決め、資源化と焼却のあり方を明確にできれば、将来的に戸別収集・有料化が必要かどうかの判断ができます。名越の再稼働時期に合わせてごみを減らすというだけの単純な問題ではなく、将来を見据えた提案なのかどうかということを念頭に、考える必要があると思っています。