鎌倉市消防本部を大船に移転。一方で市民活動の場が消失

大船消防署正面

 

裏から見た大船消防署 元大船第2子ども会館の建物が残っている

 神奈川ネットでは、かねてより由比ガ浜にある消防本部は津波の危険から避けられないため、本部機能を大船に移すことを提案してきました。ようやく今年度、大船消防署の3階の改修工事をすることになりました。4月26日(土)大船消防署で大船地区自治町内会連合会総会が終了後、説明がありました。7月から来年1月にかけて工事が行われ、来年4月には本格使用が開始される予定です。

 一方で課題が残されました。レイウェル鎌倉は耐震性が低いため利用中止、解体が決まったこともあり、大船消防署の3階講堂は、大船地域の自治町内会や民生委員さんたちの大会、市民の学習会の会場としても利用拡大させていただいてきました。市民が集まれる拠点がまた少なくなってしまいます。

 大船消防署の裏は、元大船第2子ども会館・子どもの家がありました。地盤が悪く建物が傾いていたことから、小坂小学校向いに移転しましたので、この土地は空いています。3月に開催された議会予算委員会の中で、今年度は土地の鑑定を行い、売却の予定と伺いました。レイウェルも同様の対応で、玉縄でも福祉目的で寄付された土地を売却予定です。

 市の財産を次々に売却することで一時的に収入確保を図るより、市民が地域で元気に活動する場を確保することの方が大切です。行財政改革を標榜する市長のもと、市民が窮屈な思いをすることになるのは好ましくありません。