鎌倉市の生活保護窓口封鎖で「水際作戦」記事について

鎌倉市は、物理的に生活保護窓口をふさぎ「水際作戦」を行なっているというブログの書き込みがあったため、実態を調べてきました。写真の通り、生活保護の窓口カウンターはキャビネットでふさがれています。今日は、張り紙で窓口の案内がしてありました。何故このような状況になったのか、生活福祉課長にヒアリングしました。

 2012年に生活保護の担当に、民生委員さんと保護司の業務が移り、職員1人と非常勤嘱託員2人、計3人増員になりました。それに伴い、キャビネットと机も置くことになったため、課の中に収めようがなく、現在の状態になってしまった。ということで、苦肉の策です。狭い市役所で、写真からも見て取れる通り、あらゆるところで上に物が積み上がっている状態です。今後、4番窓口カウンターを戻すために、管財課と相談してキャビネットと机の配置を工夫するか、4番と5番の窓口を合体させるか決める。とのことでした。生活に関わる窓口をふさぎ、市民に不安な思いを抱かせてしまったことを重く受け止め、早急に改善すべきです。

 また、実際の対応については、64歳までは稼働年齢であり、まず就労指導をし、生活福祉基金の貸し付けや家賃補助の福祉サービス等で対応可能な自立ができる状態なのか聞き取りをしている。今回の場合は、聞き取りの結果、生活保護しかないとの判断をしていたが、当日担当者が不在で、4月に来たばかりの職員が対応して、良くなかった。また、申請書は市のものでなくてもいいし、口頭でも可能です。

 ということですが、職員によって対応が異なり、生活保護が受けられないというような事態はあり得ないことです。市役所として統一した考え方がないというのは機能が麻痺していると言わざるを得ません。来年4月から施行される生活困窮者自立支援制度に向けて準備を進めなければなりません。窓口対応と受給決定のプロセスに課題があり、強く善処を求めます。また、ブログに書かれている事柄について、説明と対応を報告してしかるべきです。http://blog.goo.ne.jp/posse_blog/e/7105296c1cebfca96a8084730d6fb4ca