戦後70年に平和をきざむ

 新しい年の始動とともに風邪をひき、寝込んでしまいました。友人が、お手製のポカリとりんごを切って持ってきてくれ、翌日には別の友人が、手作り食パンと葛湯を持ってきてくれました。近くに気にかけてくれる人たちがいるのがどれほど心強いことか、身に染みた2015年のスタートです。

 風邪と格闘している間に、自由の国フランスで、週刊紙「シャルリーエブド」のパリ本社襲撃と関連した立てこもり事件が起き、17人の犠牲者が出て世界中を震撼させました。容疑者の兄弟は、私の息子たちと同年代で、心がかきむしられる思いです。人の命ほど重いものはありません。

 2015年、今年は戦後70年の節目の年です。日本政府の今年度予算案の防衛関係費が、過去最高の49800億円になる見通しと報道されました。2002年度をピークに防衛関係費は減少傾向でしたが、安倍政権になって一気に増加に転じていることは牽制されるべきです。

 毎年毎年「戦後」と言える年月を着実に積み重ね、平和の歴史をきざむ国であってほしいと強く願います。