ごみ有料化スタートまで、あと38日

 いよいよ4月から家庭ごみの有料化が始まります。家庭から出る「燃やすごみ」と「燃えないごみ」は、鎌倉市が指定するごみ袋を購入して、その袋に入れてクリーンステーションに出します。「資源物とごみの出し方・分け方」という冊子が全戸配布され、詳しく書かれていましたが、資源の日に新聞と一緒に出されているのを見るにつけ、周知の難しさを実感しました。

 市指定のごみ袋の販売は2月16日から始まりました。早速、神奈川ネット事務所近隣のコンビニに購入に行きました。分かりやすい場所にセッティングされていましたが、店に入らなくても、外から取扱店であるということが分かる必要があります。また、スーパーやコンビニだけではなく、市役所や支所、笛田リサイクルセンターで、あるいは世帯数が多いマンションでは管理組合に販売を委託するなど、身近な場所で購入できるように積極的に働きかけることが大切です。

 条例の定めに則り市民が支払うごみ袋の代金は、年間35000万円です。有料化で多額な市民負担を課しても、削減見込みは年間わずか2000トンで、市は年間焼却量3万トンを切る見通しを持っていません。その対策を議会の合間に環境部職員にヒアリングしたところ、今年度末で稼働停止する今泉焼却炉は2015年度に解体。その後、大型生ごみ処理機を3台設置して事業者の生ごみを処理する計画になっていましたが、収集体制に難題があるため、新たに燃やすごみの炭化とRDF(固形燃料)化を模索中。市外での実証実験を経て、今泉での実現を目指すということでした。

 収集体制はじめ、使途、コスト、環境負荷の面からも検証が必要です。炭化やRDF化が実現可能であるのなら、事業者のごみだけではなく、市民の燃やすごみも資源化してもらいたい。また、新焼却炉計画も見直すことになるかもしれません。ころころ施策が変わり、不安定な計画にしてしまった市長の責任が問われます。