帰郷報告2:田植えと動物対策

 5月の連休には田植えをします。畑や田圃の周りは、猪、鹿、ハクビシン、猿対策(有害獣対策)で厳重に警戒されています。杭を打ち、2mの高さの金網をはり、さらにネットを張り、その上に電線を3本張って、ソーラーパネルで充電をするバッテリーから1万1千ボルトの電圧のパルスが送られています。名付けて、『無猿農園』(ノーモンキー・ファーム)。

 猿が大根を両脇に抱えて逃げていくので、こらぁと怒鳴ったら、小さい方の大根を放り投げて大きい方を抱えたまま走り去った!また、近所の庭ではっさくを食べているはぐれ猿に出会った。筍の先だけ次々食べていくのは鹿だろう。などといったエピソードには事欠きません。

 自治会では、『猪鹿追い出し作戦』も実施したそうです。4つのグループに分かれ、無線で連絡を取り合って、防護柵の中から動物を追い出す作戦。子どもたちも含め34人参加。作戦図を手渡して事前説明をしたけれど、『鹿がいた』という声で、一時は『鶴翼の陣』体型が総崩れしたとか。でも、逃げる鹿を1頭確認し、追い出すのが目的だからおおむね勝ち戦だったということです。

 かつては鉄砲で撃ったとも聞きましたが、狩猟をする人も少なくなっています。里に下りてきて一旦味を占めれば、多少の危険があってもまたやってきます。子どもへの被害も心配です。鎌倉のアライグマやハクビシン・タイワンリス対策も同様で、繁殖させない研究が必要です。