鎌倉市岩瀬に9207㎡の防災公園を開園

  

 岩瀬下関青少年広場は、地域住民がマンモス広場と呼んできた通り、9000㎡を超える広さです。昭和51年から鎌倉市が地元所有者と賃貸契約を結び、地域に開放してきました。少年野球やサッカー、ゲートボール、おまつり、運動会など、地域のコミュニティーの場として親しまれてきた場所です。平成18年に市が用地取得を決定し、平成22年にはUR都市機構による岩瀬下関防災公園街区整備事業がスタートしました。

 総事業費19億円(国庫補助金5億円)で、スポーツができる約4400㎡の多目的広場とともに、かまどベンチ4基・災害時用トイレ23か所(マンホールの下には600ℓのタンク)・防災パーゴラ・ソーラー照明灯7基など、災害時の避難所としての整備が完了しました。

 岩瀬町内会では、例年11月に炊き出しや初期消火活動、応急措置の講習等の防災訓練を実施しています。今日の開園式で設備の説明を受け、新しい防災拠点での訓練に向けて準備を進める心構えができたようです。

 鎌倉市で初めての防災公園に整備された、かまどベンチやトイレなどの施設は、他の公園や一定の敷地が確保できるマンションなどでも設置可能だと思います。災害時に一時避難所として市民の命を守る場を身近な地域に広げることが求められます。