国民不在の安保法案強行採決

 昨日の日比谷野外音楽堂で行われた安保法案反対集会、国会議事堂へのデモには2万人を超える人が集結しました。私もいてもたってもおられず、加わりました。安保法案絶対反対!強行採決止めろ!平和憲法守れ!のシュプレヒコールを上げました。

 NHKの世論調査では、安倍内閣が、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備を進めていることを「評価する」が32%、「評価しない」が61%です。また、安保法案について、国会審議で議論は「尽くされた」と思う人が8%、「尽くされていない」が56%で、今国会で成立させるという政府・与党の方針については「賛成」が18%、「反対」が44%。さらに、安保法案は憲法違反だという指摘があるのに対し、「憲法違反ではない」としている政府の説明に納得できる人は24%、納得できないが66%に達します。

 強行採決や法案自体に反対が勝っている中、本日午後一番で、特別委員会で強行採決が行われ、安保法案は委員会で可決してしまいました。明日衆院本会議にかけられ、参院に送られる見込みです。国の安全保障に関わる大事な法案を、民意を無視し、国会議員だけの数の力で押し切ろうとしています。法案の内容も違憲であり、この暴挙こそ国民主権をないがしろにするもので、立憲主義に反します。

 引き続き、国会周辺から直接市民が声を上げることと、地方議会からも強いメッセージを発することが必要です。鎌倉市議会は、法案の撤回を求める意見書を賛成多数で可決し、国に提出しました。一方、神奈川県議会では、神奈川ネットと共産党が独自の意見書案を提出しましたが、他党派の動きが全く見られません。強行採決を止めようとする野党の国会議員の姿と地方議員の姿はミスマッチです。国も地方も一体とならなければ安倍政権の暴走を止められません。