鎌倉市補正予算、ごみの戸別収集を認めない修正案可決

 最終本会議で、4月からのごみの戸別収集を認めないことを前提とした補正予算の修正案を可決しました。

 鎌倉市は、燃やすごみ1品目の戸別収集を平成3010月までに段階的に実施する方針を示しており、来年4月からは、これまでのモデル事業実施地区を先行実施地区として戸別収集をスタートさせるとしています。そこで、12月議会で、戸別収集モデル事業について、1月から3月までの3か月間、これまで通り3品目の戸別収集を継続する補正予算が提案されました。平成27年度の予算では、モデル事業は12月で終了し、来年1月以降はステーションに戻すことになっていることから、補正が必要になったわけです。

 市が提案する戸別収集は問題が多すぎ、反対する立場としては、本来ならモデル事業はただちにやめて、1月からステーション収集に戻す修正案を提案するのが筋ではあります。しかし1218日最終本会議での議決というスケジュールでは、周知期間も取れず、1月からの収集体制の変更は困難と判断いたしました。よって、2か月分の現行収集を継続する修正案を提出することになりました。

 12月は、これまで通り戸別収集を継続しながら、3月にステーション収集に戻すための周知と準備期間とし、3月は、ステーション収集で様子を見ながら、不備があればステーションをきめ細かに設置しなおすことや、声掛けふれあい収集の拡充等の調整を行うというスケジュールを提案しました。最終的に新年度4月には、市内全域を公平にステーション収集に戻すよう、市には最大限の努力を求めました。

 今回の修正案は、戸別収集について、これ以上の税負担を認めず、不公平と混乱をきたさないために、この12月議会で議会の立場を明確にし、市に方針転換を強く求めるという重要な意味を含んだものです。修正案は多数の賛成で可決しました。これで新年度早々の混乱は避けられます。市の限られた予算は、本当に必要なところに配分されるべきです。