お母さんたちのニーズは一時保育

「ちょっと子どもを見ててくれない?」お母さんたちの声が聞こえる。自分が病気の時、兄弟のどちらかが病気で病院に連れて行かなければならない時、免許証の更新の時、子育てに行き詰った時・・・ちょっと子どもを預けたいと思う。働いているお母さんも、日曜日に映画を見に行きたい、ゆっくりお買い物がしたいと思っている。

一時保育は直接保育所に申し込むことから、子育ての相談ができ、話をするだけで気持ちが落ち着くというケースもある。また、困難家庭の発見にもつながっている。地域に開かれた子育て支援の窓口として、ソーシャルワーク機能を持たせた一時保育をさらに広げていきたい。

また、今の保育制度では、フルタイムで働かなければ子どもを認可保育園に入れることは困難なため、お母さんたちはめいっぱい働くことを余儀なくされている。一時保育は、短時間の就労にも対応できるものの、利用料金が高いことが課題。横浜市の乳幼児一時預かりは1時間300円で利用でき、一時保育が充実しているエリアでは待機児童が少ないというデータが出されている。その人の生き方・働き方に沿った選べる保育制度に変えていく必要がある。

国が進める教育・保育の無償化。一時保育に焦点を当ててほしい。