保育園の入園基準の緩和と保育料の格差是正

多様な働き方を応援

 鎌倉市の場合、保育園に子どもを預ける最大の条件は、保護者の労働時間が、一日5時間・月15日以上でした。2011年度から月75時間に変更しました。保育園に入れやすい時期を見計らって出産計画を立てるとか、出産後1年は求職したいとか、しばらくはフルタイムではなく、1週間に3日ぐらいから復帰に向かいたい。など、様々な声を聞きました。そこでネットでは、鎌倉市の保育要件(保育に欠ける基準)を見直し、もっと緩和するよう提案してきました。日数制限がなくなり、少し基準が緩和されました。多様な働き方を支援するため、さらに基準の緩和を求めていきます。

 また、認可保育園と認定保育園の保護者に対する保育料の格差が大きいことも問題です。非課税世帯の場合、認可保育園は無料です。認定保育園の場合は、ゼロ歳児では鎌倉市の助成金が1万5000円ありますが、それでも5万円近い差があります。年間50万円を超える負担になります。12月議会で格差是正の陳情が1000人を超える署名とともに提出されました。認定保育園は、市の待機児童の受け皿になっており、子どもがたまたま認可保育園に入れなかっただけで、大きな格差が生じるのは避ける必要があります。
 窮状を訴える陳情は、全員賛成で採択され、財政措置が期待されます。