8月に思うこと

放射性物質の拡散は二度とご免

 暦の上では立秋を過ぎました。福島第一原発の事故の影響で節電が求められる今夏は、昨年ほどの猛暑ではないにせよ、厳しい暑さは続いています。

 さて、8月は考えさせられる日々が多く、6日の広島・9日の長崎原爆記念日には、唯一の被爆国である日本が、再び放射能の恐怖にさらされていることを、改めて考えることになりました。戦後、核の平和利用と叫ばれてきましたが、原子力発電も原子力爆弾も、放射能が人に及ぼす影響は同じです。それが原因で多くの人が苦しんでいます。自然界にない物質を人間が作り出しのであるから、人間の手で解決すべき問題です。

 管総理は、核兵器の惨禍が繰り返されることがないよう、核の拡散防止を表明しました。原発に関しては、安全神話を深く反省し、安全確保に努めるとともに、原発に依存しない社会を目指すと述べるにとどまり、消極的脱原発の姿勢です。

 「人類と核とは共存できない」と言いながら、最終処分も決まらないまま使い続け、それを容認してきた社会は変わっていかなければ、子どもたちへの責任が果たせません。神奈川ネットワーク運動は、放射性物質の拡散は二度と許さない。脱原発の主張を続けます。