鎌倉市の最優先課題は、老朽化した焼却炉を停止する、焼却量を出来るだけ削減することです。そのために、生ごみを燃やさずエネルギー(電気)にする施設の建設を推進してきました。しかし、今回のごみ処理基本計画の見直しは、市長の意向を受け、施設を作らずごみの減量化資源化に対する市民や事業者の協力を強化するものです。
答申の最後の、「特に、計画の確実な実施のために、毎年度の成果の評価と見直しを行ない、中間年度である平成25年度には必要に応じて計画の再構築を行なってください。」との一文に対し、何をどう再構築するのか具体的に記載してほしい、山崎浄化センターバイオマスエネルギー回収施設の建設などを含めた再構築としてほしいとの意見がありました。それがパブリックコメントの「バイオマス発電に期待する」という多数意見を反映させることだからです。
審議会の会長は、答申の中に「再構築」などという言葉を入れること自体、大変厳しい計画だとしつつも、施設建設をしないことが前提で市長から諮問があったため、答申の中にバイオ施設の記載は出来ないとの一点張りでした。さらに、意見があった事実を記載することさえも認められませんでした。意見があったと口頭で伝えれば議事録に残るからとの理由です。あまりに非民主的な有り様に、驚きと怒りでいっぱいです。誰のための減量審なのですか。市民の協力は欠かせないと言っておきながら、市民意見を記載することすらしない審議会の出した答申なんて、到底理解が得られるものではありません。