武田薬品工業は、実験動物焼却100%外部委託を決定!

住民運動が実を結んだ 

 今年2月稼動予定の武田薬品工業湘南研究所は、これまで実験動物を敷地内で焼却処分するとしてきました。これに対し、住民は1万人を超える反対署名を集め、鎌倉市も武田薬品に善処を求めてきました。武田薬品は12月26日、市と武田薬品との安全協定案についての説明会の席で、実験動物焼却の100%外注化を決定したと発表しました。参加者から拍手!住民の地道な運動が企業を動かしたのです。
 
 ネットはこの間、行政との意見交換会や安全協定についてのワークショップ、大気汚染シミュレーションの学習会などを開催し、地域住民とともに課題解決に取り組んできました。また、実験動物の規定が定まっていないため、今の段階では一般廃棄物扱いになり、普通の焼却炉で燃やすことが出来てしまいます。国の4省庁との意見交換を行ない、実験動物焼却の法規制を求めてきました。

 12月議会、観光厚生常任委員会に出された鎌倉市と武田薬品との安全協定案についても、住民を入れた三者協定ではないことから、協議会や意見交換会などを盛り込み、住民の意見が反映するものとなるよう強く求めました。また、危険な病原菌を使ったP4レベルの実験は行なわないと明記することが必要であると指摘しました。焼却炉を稼動させないのは喜ぶべきことですが、口約束にならないよう明文化する必要があります。協定案は、まだまだ十分とは言えません。住民の不安を取り除くものとなるよう、引き続き武田薬品と粘り強く協議することを求めていきます。

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