宙に浮いたバイオマスエネルギー回収施設part3

名越の焼却量減量の約束は守るべき

 名越の焼却炉に関しては、大町5丁目自治会・松葉町内会協議会では、現在30,000トン燃やしているごみ量を、山崎バイオ施設の稼動で28,000トンに減らすことを前提として、長寿命化をお願いしています。ごみが増えれば運搬車両も増えますし、そもそも広域化が成立すれば名越はたたむということになっていたものを、受け入れていただくことになるのですから、約束は守らなければなりません。

 百歩譲って、仮に名越の皆さんが焼却量のアップを了解していただいたとして、長寿命化工事後、現在一日60トンの焼却能力を65トンまで上げることができ、年間280日稼動可能とすると、2炉あるので、計算上は36,400トンまでは燃やすことができることになります。しかし、ごみを貯めておくピットの容量が問題です。
名越のごみピット容量は1,000㎥で、重量では約400tのごみを貯められます。焼却炉は保守点検、修繕のために3週間休ませますが、この間にピットにごみが溜まってきます。400トンを越えないようにしなければならなりません。今でも今泉に運ぶことがあるのが現状です。名越だけの処理なら年間31,600トンで、それを越える量は、今泉の協力が必要になります。

 さて、その今泉は、煙突も建屋も耐震化になっていません。ピットだけ使うことになっても、危ない煙突は倒し、建屋の耐震化をしなければなりません。そこで働くわけですから。ピットの修繕を始め、施設整備に10億円相当かかると言われます。また、ランニングコストとして、今泉から名越に運ぶ運搬費用や人件費、維持管理費など、かなりの経費が必要です。効率的ではありませんし、そもそも脱焼却から乖離します。市長は頭の中で何をお考えなのかわかりませんが、山崎バイオなくして生ごみの減量化は、相当難題です。