地域の中で豊かな福祉part2

豊富なメニューで生きがい対策

 鎌倉の高齢化率は26%を越え、その内、介護認定を受けている方は15%です。残りの方の中には介護認定を受けられなかった人も含まれますから、85%の方が元気だという単純な数字ではありませんが、実際まだまだ元気な方もたくさんいらっしゃいます。私が活動しているリサイクルハウスでお会いした方々も、ボランティア活動初め、体操、ダンス、コーラス・・・と、活動的です。元気な時を長く保てるように、介護予防や生きがい対策の取り組みも重要です。

 市が行なっている体操教室など、遠くて参加できないという声もたくさん聞かれます。町内会単位の身近なところで、ストレッチ体操やおしゃべり会などを企画しているところもあります。地域での取り組みを市がサポートすることも必要です。

 また、市の生きがい対策のサービスは、公平ではなかったり使い勝手が悪かったりするものもあります。例えば、入浴助成金やバスの乗車券割引では、対象年齢が統一していない、お風呂屋さんは5つしかないので利用地域が限られているなど、見直しが必要です。公平ではないということは税金が平等に使われていないということです。対象年齢や金額を含め、サービス全体の見直しをし、メニューを増やし、その人に合ったものを楽しくお選びいただけるように、きめ細やかな対応をしていくことが大切です。それこそ生きがい対策になると思います。