プラとんぼで被災地支援

 震災後、子どもたちを元気づけるために、東北の小学校にプラとんぼを作るセットを送っている人に出会いました。材料はクリアファイルと竹串とビーズ。クリアファイルを羽の形に切り抜いて、竹串にさしてビーズで止めれば出来上がり。あとは形を整えます。材料と作り方を書いたものを入れて発送します。送った学校は150校を超えているそうです。

 子どもたちからのお礼の手紙には、プラとんぼで遊んでいる笑顔いっぱいの写真とともに、今の状況が書かれていました。災害を乗り切ろうと、子どもも地域の人たちも頑張っている様子がうかがわれます。「これを見て私の方が励まされています。この手紙は我が家の家宝です。引き続き支援を行なっていきます。」と話されました。

 またこの夏、神奈川ネットも賛同する「 福島子ども・こらっせ神奈川」では、34 人の福島の子ども達を神奈川に招きました。9 日は北鎌倉にある円覚寺での座禅体験と長谷大仏の見学でした。少しでも空気のきれいなところで過ごしてもらいたいとの思いです。福島始め、まだ放射線の高線量が測定されるところはたくさんあります。子どもたちの内部被ばくを懸念し、除染は言うまでもなく、食品からの放射性物質の摂取を限りなくゼロに近づけることを強いられる親の気持ちは量り知れません。

 災害を忘れない、風化させないために、市民レベルの支援は、それぞれの立場で途切れることなく行われています。国には、災害対策、放射能対策を急ぎ、脱原発への舵切りを明確に打ち出すことを強く求めたいと思います。