鎌倉市の2011年度決算を認定せず
2011年度予算の市長提案では、生ごみを資源化するバイオマスエネルギー回収施設建設に向けての経費が削られていたため、議会として修正しました。しかし市長は、施設をつくらずごみの削減をする「ごみ処理基本計画」を強行して進め、修正予算を執行しませんでした。
決算特別委員会では、この計画で、今泉での焼却を止める1万トンのごみ削減が可能かどうかを検証しました。まず、家庭用生ごみ処理機や地域での大型生ごみ処理機の普及は進んでいません。また、計画のメインである中小事業者の生ごみ処理に向けて、積み替え施設の問題や、民間に焼却に出すより経費がかかることなど、課題が山積しています。先が見えず、大変不安定な計画です。
地方自治法によれば、一般廃棄物については、市町村が処理責任を負っています。責務を果たすために、ごみの削減が達成不能になった時の補完策として、バイオマスエネルギー回収施設の計画に戻す準備は必要でした。修正予算未執行により、担保なきごみ処理計画は迷走を続けています。解決を見ない予算執行のあり方は認められません。2011年度鎌倉市の決算は、議会不認定となりました。