地域に多様な学童保育を作ろう

 鎌倉市の学童保育は「子どもの家」と呼び、学校から家に帰るという意味を持っています。学校があまり好きではなかった私は、鎌倉市のこの考え方に共感しています。学校が苦手な子どもにとって、環境を変えることは必要です。授業や部活、塾、地域活動、人とのつながり、全部学校で完結してしまうのではなく、子どもを受け入れる地域づくりこそ大切だと考えます。また、学校も閉鎖的にならず、地域との顔の見える関係を構築することが必要です。小さな社会に留まらず、色々なところで、色々な経験を積むことが、バランスのとれた考え方ができる人に育つはずです。

 鎌倉市の学童保育は、小学校に1か所は整備できました。しかし、学校から遠いことや過密状態である等、課題が多く、子どもが行きたがらないとの声も聴かれます。鎌倉市では学童保育は市が運営していますが、他市ではNPOや市民団体等が独自に運営し、様々なメニューを提供している先進事例もあります。画一的ではなく、子ども達が喜んで行きたいと思うような魅力ある学童保育を地域に作り、選べる制度にすることが大切です。