誰を選ぶ?今夏の参院選

 夏の参議院選挙が迫ってきました。7月4日公示、21日投開票です。すでに、政党の広報宣伝カーが、選挙戦さながらに、まちの中を走り始めました。

 3.11以降初めて行われた昨年末の衆議院選挙では、雨後の竹の子のごとく新政党が多数誕生しました。結果は、脱原発勢力は分散し、離合集散してしまいました。多くの人たちが、福島を忘れてはいけないと思っているはずです。でも、その思いが一つにまとまらず、今夏の参議院選挙も、大同団結できないまま突入しそうな雰囲気です。互いに理念を追求するあまり、それぞれが次第に孤立化していくように思えます。

 一方、原子力村と揶揄されるところを初め、既得権益にしがらむ人たちは、多少の違いは併せのみ、益々絆を強くします。

 どちらも自分たちの利益しか考えていないようで、何とも腹立たしい限りです。何のために政治を志したのでしょうか。現実ばかりを見て、将来の国の形を描けないような人たちに、この国をお任せしたくはありません。

 「憲法9条は、世界に向けての平和宣言だ」と言った人がいました。平和憲法を守ることも原発を止めることも、両方とも被爆国である日本の使命だと私は思っています。平和をリードする日本の国のあるべき姿を、分かりやすく語る人を選びたいと思います。