子ども施設から見る公共施設再編整備計画と行財政改革

 大船第2子ども会館・子どもの家は、小坂小学校から遠いことと建物が傾いていることから、旧北鎌倉美術館を購入し、今、修繕を行なっている状況です。夏休みに入るまでには移設する予定です。

 市の公共施設の再編整備計画では、これから更新する施設については、複合化していく方針を示しています。旧北鎌倉美術館については、移設が目前に迫っています。再編整備計画のモデルとして、子ども関係だけではなく、地域の拠点として多世代が利用できるよう、町内会や子ども会、学童の父母会、近隣住民等と合意を取りながら進めることを、今議会で提案しました。

 市役所にお任せではなく、住民が施設の使い方を考え、市と対等な立場で契約を結び、運営していくことができれば、市民自治が進みます。自分の子どもや孫が利用する施設だと思えば、管理運営にも心がこもります。

 公共施設の再編は、初めから行財政改革ありきですべきではなく、鎌倉のまちづくり全体を見通して、市民自治が根付くきっかけとなるよう、職員にはコーディネート役としての力量を発揮してほしいものです。それが結果的には無駄をなくし、行財政改革につながると考えます。