鎌倉市子ども・子育て会議に期待

 8月27日、鎌倉市子ども・子育て会議が開かれました。傍聴席を5から20まで拡大していただいたおかげで、議員5人含め13人の傍聴者が入りました。傍聴者用の託児もあり、当事者である若いお母さんも子どもを預けて参加し、「とてもよかった」と対応を評価していました。他自治体にも広げてほしい取り組みです。

 さて、会議の持ち方について提出した提案書について、会議の中で議論されました。委員からも、市民意見の反映についての質問をしていただき、説明会の開催や、来年度の計画策定段階で、地域懇談会や団体との懇談会を実施する予定であることが分かりました。計画を固める前に実施してほしい課題です。また、ニーズ調査に学齢期の家庭も加えることについては、学校を通して家庭への実施を検討しているとの答弁で、概ね前向きに取り組む姿勢がうかがえました。ただ、ニーズ調査に市独自の項目を加えることについては、国から拒まれているのか、市に合った制度設計につながるような内容はなく、国のひな型どおりでは、誘導されているような気がして仕方がありません。

 会議の内容は、きらきら白書について、新制度について、事業計画策定について、ニーズ調査について等、盛りだくさんです。2時間という限られた時間で駆け足で決めなければならず、今年度も3回しか会議の開催が予定されていません。50年に一度の制度改正と言われていることに対する行政の進め方に、若干疑問を持ちました。委員の皆さんの意識が高いと感じただけに、もっと議論の時間を持つ機会が増えることに期待したいと思います。

 会長からは、傍聴者の発言は認められないが、「意見は事務局を通して会議に提案してほしい、また提案できることを広報してほしい」と発言があり、民主的に会議を進めていく方向が確認できました。