鎌倉の広町緑地を散策

 1999年6月、神奈川ネットワーク運動・鎌倉は、鎌倉の緑地保全のために非営利市民事業として「リサイクルハウス・みどりショップ」をオープンしました。市民から使わなくなった物品の寄付をいただき、それをほしい市民に買っていただきます。売上から必要経費を差し引いた収益を全て鎌倉の緑地保全のために寄付し、今年5月末時点での寄付金総額は約2600万円になりました。

 鎌倉の三大緑地は、四半世紀に及ぶ市民の粘り強い運動があり、広町・台峯は全面保全、常盤山は残念ながら半分は開発されましたが、半分は保全することができました。今日は、みどりショップ企画で、鎌倉の緑地保全運動の原点である広町を散策するツアーに参加しました。

 広町に入ってすぐ、大きな木の倒木風景が目に飛び込んできました。台風の強風で倒れたわけではないそうです。木が大きくなり過ぎると、張っている根とのバランスが崩れ、支えきれずに山肌から倒れ落ちてしまいます。この現象は、広町に限ったことではなく、市街化区域でも起こり得ることです。緑地の保全は、先の維持管理を含めて考えていくことが大切です。市民ができることと、行政がかかわること、専門家に任せること、整理が必要です。

あおぞら保育の子どもたち、七里ガ浜小学校の子どもたちも来ていて、すれ違いに挨拶を交わします。むかごを入れた袋を見せてくれた子、とんぼの観察をしている子、「先生、これなあに?」子どもたちは何を見つけたのでしょう。柿の実が青空に映え、秋晴れの元、気持ちが晴れる散策でした。

 

 

穭田(ひつじだ):稲刈りをした後から再び芽が出てきた田圃(たまに稲穂も出ている)