特養老人ホーム「かまくら愛の郷」開所

 

5階のホールの外はウッドデッキで、清々しい空間が広がる

 特別養護老人ホーム「かまくら愛の郷」が、大船フラワーセンターの隣に新築移転しました。入所90床と短期入所(ショートステイ)20床に、デイサービスと、女性が多い職場であることに配慮し保育所も併設されています。また、来年4月には障がい者就労継続支援A型事業が開設予定です。5日の開所式には、地域で福祉ブランティア活動をされている団体からの参加もあり、地域の福祉拠点として期待されています。

 しかし、鎌倉市も施設不足で待機が出ている現状です。介護度3以上でなければ入所が困難で、在宅での介護を余儀なくされている人も少なくありません。そんな中、4月から介護保険制度が変わり、要支援12の一部(デイサービスとヘルパー事業)が保険の給付対象から外され、介護保険の枠の中の「地域支援事業」に移行します。

 鎌倉市は、要支援12のサービスを2017年から「総合事業」として展開する計画になっています。サービス内容や利用料を市町村の裁量で決めることになり、国の保険制度でありながら自治体間で格差が生じることが想定され、問題です。総合事業の担い手をどうするのか、事業者は、ボランティア価格で専門的なケアを求められることになるのか、2017年までに解決すべき課題は山積です。

 また、介護予防につながるいきいきサークルのような取り組みは、市の一般会計の中で実施してきたものですが、食事サービスのように総合事業に移行させるという流れも心配です。介護保険を使わなくても元気に暮らすための介護予防事業は、市の健康増進計画等の中で取組むべきものです。介護保険に、予防と称して元気な高齢者の施策まで入れ込んでいけば、本当に介護保険が必要な人が使えなくなる恐れがあります。公的保険制度として維持するために、介護保険と一般会計で高齢者を支えるあり方を精査する必要があります。