予防接種の事故報告を徹底し公表することが事故防止の一歩
期限切れ予防接種の調査のため、鎌倉市議会は長期の休憩に入っています。再開予定は10月20日です。
予防接種について、すでに公式に事故報告が上がっているのは、平成26年度は期限切れ接種が3件で、麻疹風疹、三種混合、高齢者インフルエンザです。平成25年度は5件あり、4種混合の摂取量を間違えた、三種混合を1回多く接種した、ヒブを追加接種した、変更前の肺炎球菌を摂取した、肺炎球菌を1回多く接種したというもので、間違い接種は期限切れだけではありません。
今回の調査は、質問者の意向で過去5年間の期限切れのみ行い、現時点で子どもの予防接種15万件中、平成22年度2件、25年度2件、26年度は6件が新たに発覚しました。対象者には説明し、体調変化などの確認を行っています。引き続き高齢者のインフルエンザ11万件の調査も実施します。これには1か月の時間を要するため、結果が出るまで議会は休憩になりました。休憩の是非については後日述べたいと思います。
私は、議会運営委員会で、期限切れだけではなくその他の事故についても可能な限り調べるべきだと主張しました。小さい子どもに摂取量や回数を多く接種する間違いは大変心配です。誤接種の背景には、予防接種の過密スケジュールに加え、新しいワクチンの変更に伴い摂取量や間隔が複雑に変わることにもあると思います。認可した厚生労働省の説明責任も問われます。さらに今年は、薬品会社が有効期限まで間がない不活化ポリオワクチンを卸売業者に出荷したことで、全国的に期限切れ接種の事故が発生する事態を引き起こしています。利益追求の企業の姿勢も問われます。他自治体でも同様の状況が起きている可能性が否定できません。きちんと調査し、公表し、何故事故が起きたのか検証することが事故防止につながります。