B型肝炎ワクチン接種は必要?

予防接種法の一部改正で、今年10月1日からB型肝炎ワクチンが定期接種になりました。対象者は1歳に至るまでの乳児で、1回目は生後2か月になったら、2回目は3~4か月、3回目は8~9か月とされています。1歳までの定期接種は、ヒブ・肺炎球菌・四種混合・BCGで、さらにB型肝炎まで加わり、しかも1種類につき複数回打たなければならず、過密度を増しています。1歳以降、はしか・水ぼうそう・日本脳炎と続きます。生後間もない赤ちゃんに何本ものワクチンが本当に必要なのかどうか心配です。国が決めたものだから安全とは言えないことは、子宮頸がんワクチンで私たちは身にしみています。今回新たに定期接種に加わったB型肝炎ワクチンについて、安全性を確認するため、鎌倉市議会の観光厚生常任委員会で質問しました。

①2か月の子に摂取する理由は? ②対象年齢の上限はあるのか? ③小児のB型肝炎ウィルス発症あるいはキャリア数は? ④ワクチンの効果は生涯続くのか? ⑤ワクチンは2種類ありどちらも酵母由来の不活化ワクチンで、酵母アレルギーを持つ人には接種できないと注意事項があるが、2か月の子にアレルギーの実態はわかるのか?

B型肝炎の感染経路はじめワクチンの基本情報はきちんと説明すべきですが、担当者からも部長からも答えを聞くことができませんでした。接種開始まで時間がありません。即刻調べて情報発信するよう求めました。国が決めた予防接種ですが、接種を実施するのは自治体です。法律上は、定期接種は「受けるよう努めなければならない」という努力義務になっていますが、保護者に接種を判断する正確な情報を出すのは自治体の責任です。

B型肝炎が蔓延している事実があるのでしょうか。はしかのような空気感染やインフルエンザのような飛沫感染ではありません。性交渉により感染すると言われていますが、感染しても発症しないことがあり、わからないままキャリアになっている可能性はあります。男性の方が多いともいわれています。母親がキャリアの場合、1986年から母子感染防止事業が実施され、生まれてくる子のキャリアはほとんどなくなっています。神奈川県のHPに肝炎の検診情報が掲載されています。ワクチンを推奨する前に、検診体制の強化が必要です。