待機児になり16人が仕事を辞めていた

鎌倉市の2016年度の待機児童は44人、潜在的待機児童は132人です。神奈川ネットは、待機になった親子の過ごし方を知るため、すべての待機児童の後追い調査を求めてきました。今年度103人を対象に調査を実施し、79人から回答がありました。「仕事を辞めた」が一番多く16人、他に勤務時間や勤務日数を減らした、仕事をしながら見ている、育休を延長したという実態が明らかになりました。

施設の整備計画は、材木座と稲瀬川保育園との統合園の「由比ガ浜子どもセンタ」は、2017年11年に開所予定です。180人の定数規模は変わらないことから、9月議会で、待機が多い低年齢児を増やすクラス編成を求めました。佐助の法務局跡地については、市は、国との手続き等の調整を急ぎ2019年を目途に整備したいとしています。期待された岡本2丁目用地を活用した複合施設については、経費の増加と隣地との境界が未確定等の理由で工事着工の目途は立たず、計画は頓挫してしまいました。

待機児童対策は待ったなしですが、大きな施設の整備には時間がかかります。0歳から2歳までが対象の小規模保育施設を5歳まで認めて広く展開すること。加えて認可外保育園の認可化。また、就労のために一時保育や認可外の保育施設、ファミリーサポートセンターを利用する場合の負担を軽減する等、既存のサービスを駆使し柔軟に活用できる仕組みも必要です。一人ひとりに応じたサービスの組立に全力を挙げるべきです。