鎌倉市議会傍聴記3 ~ごみの戸別収集~

相変わらず、ごみの戸別収集の質疑が行われていました。「希望している地域から導入すればよい」とか、「ステーション収集に比べ経費が4億円増になるため、コストダウンの検討が必要」等の議論を聞いていて、「何か変じゃないの」と思いました。

そもそも戸別収集導入の目的は何ですか? 有料化を導入したのだから住民サービスとして行うべきだと言うのなら、集合住宅に住んでいる身としては、黙ってはいられません。集合住宅は、これまで通りステーション収集のままであれば、サービスを受けることにはなりませんから、有料化から外してもらいたい。あちらを立てればこちらが立たずで、住民紛争が起きかねません。

ごみ処理経費には、年間約34億円もかかっています。加えて、新焼却炉の建設には100億円程度の経費がかかります。国庫補助の有無も不明です。戸別収集のコスト削減の検討をしている暇があったら、全体のコスト削減にもっと努力してほしいと市民として強く思います。また、毎年4億円もの経費を使える余裕があるのなら、待機児童対策、福祉施策の充実、保育士や介護士の処遇改善、市民活動支援等に回せるはず。お金がないとは言えないですよね。