鎌倉生涯学習センター 耐震性不足で休館

鎌倉生涯学習センターに、「耐震性能が基準値を下回っているため休館」のお知らせが貼ってあります。2009 年に耐震診断を実施した時には、構造耐震指標Is 値が0.53で、今年7 月からホールと音楽室のみの耐震改修工事が行われる予定でした。ところが、工事の設計のための耐震診断を行ったところ、Is 値が0.3 以下であることが判明しました。地震の震動・衝撃で倒壊・崩壊する危険性が指摘される極めて低い数値です。急遽12 月28 日から休館し、今年7 月から来年6月(予定)まで11か月かけて改修工事を行うことになりました。事業費は2018年度補正予算で約2 億3 千万円。

鎌倉市では、まず子ども関係の施設の耐震診断・補強を実施し、学校が完了した2008(平成20年)頃から、他の施設に関してもスピードアップで進めてきました。しかし、耐震診断や改修等の補助金を利用しなかったため、耐震診断結果の妥当性を判断する第三者機関による耐震診断評定を受けていないとのことです。

市は、「新耐震基準導入前に作られた施設の耐震診断と、診断の結果改修が必要とされた施設の改修は、ほぼ完了した」としています。しかし、耐震診断実施から既に長期間を経過した未改修施設もあります。年月が経てばIs 値が低くなるような建物はまず考えられず、2009年の診断は妥当だったのかも含め、耐震診断の再実施を急ぎ検討するべきです。

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