鎌倉のごみ政策②

脱焼却を基本に、ごみの減量・資源化を進めますpart2

 鎌倉は同規模の都市の中ではリサイクル率ナンバーワンですが、総排出量が多いのが問題で、発生抑制は必要です。ごみ問題の根本は、ごみを燃やすとかリサイクルするということではなく、ごみの総量を減らすために、どう発生抑制を図るかという点にあります。そのためにごみ処理手数料の有料化の導入を進めます。ごみの減量に努力している市民が報われる方式とし、紙おむつの無料回収や生活保護世帯への対応など福祉の視点も忘れず取り組みます。

 お隣の藤沢市では2007年10月にごみ処理の有料化を導入しました。そして20%の削減に成功し、5つあった焼却炉を4つに減らすことができたそうです。将来は2つの焼却施設と生ごみ資源化施設で対応していく計画を持っています。有料化のお金を環境基金として積立て、生ごみ資源化施設の建設に当てるということです。市民が支払ったお金をどう使うのかを明確にし、将来のビジョンを描くことは大切です。

 ごみは責任を持って処分する時代になったことを認識し、私たちはごみになる物はできるだけ買わない、物を大事に使うといったライフスタイルを心がけていくことが大切です。また、事業者にはごみの分別を徹底し、レジ袋やトレイなどを減らして排出抑制をしていただくことを求めていきます。発生元である企業にはごみになるものを作らないことが当然求められます。市民も行政も事業者や企業も、それぞれの立場でごみ問題に取り組み、環境に負担をかけない社会を目指したいと思います。