一方、介護保険を利用するほどではなく、少しの手助けがあれば住み慣れた自宅で暮らしていける方もたくさんあります。こういう方にはきめ細やかなサポートが必要です。幸い鎌倉は、家事・介護・配食・外出支援などの市民事業が盛んで、介護保険では足りないサービスを担っています。ネット鎌倉もいくつかの市民事業の設立をバックアップしてきました。在宅福祉を支えるNPOや市民事業が安定的に継続していけるよう、支援し育成するシステムを作ることが必要です。そして、トータルな相談に応じられる地域包括支援センターを、現在の5ヶ所から中学校区単位の計9ヵ所に増やし、地域福祉の拠点として機能させます。
また、ネット鎌倉では空家利用の提案をしています。鎌倉市が空家の所有者にアンケートを採った結果、地域住民の活動の場として活用してもいいと回答された方々もあります。子どもたちも交えた家庭的な居場所づくりのための空家の活用を提案していきます。
高齢者も子どもたちも、身近な地域で豊かに過ごすことは、介護予防にも防犯対策にもなると思います。地域のセーフティーネットを整えることが大切です。